君で変わっていく10のお題短文篇

モノクロームの街の中、君だけは色を持っていた
差し出されたその手には一片の打算もなく
あの日あの時あの場所で、君だけが僕を見つけてくれた
マジョリティに抗するほどの勇気もなかった自分
素のままの自分が好きだと、そう告げてくれた人
生きる理由を与えて、生きる意味を教えて
暖かいその光は、凍えた心をすっかり溶かしてしまった
君がいなけりゃ、何の意味もないんだ
君がいることで僕は心の均衡を保っていられる
君には一生敵わないのだろうと、喜びによく似た諦めで笑ってしまう




短文篇です。短い方と両方使う人でない限り短文篇、は省略してくださって構いません。
タイトルは自分で自由につけて、お題は文の中に紛れ込ませるのがオススメ。
勿論お題が作品内に出てこなくてもそういう意味であれば構いません。